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お客様の声

〇〇の様子

ナルックス様

業種:製造業
用途:製品の所在/滞留状況の管理
導入時期:2025年10月

導入経緯

背景
在庫増により所在管理課題が顕在化

高品質なプラスチックレンズを製造するナルックス様では、以前からUHF帯RFIDを活用し、棚卸し業務の効率化や在庫管理精度の向上に取り組まれてきました。 しかし、新製品の立ち上げが重なり在庫量が増大する中で、「製品が今、どこにどれだけあるのか」を正確に把握することが難しくなるという課題が浮き彫りになりました。この状況を打開し、製品の「所在」や「滞留状況」を管理するため、同社では新たなRFIDソリューションの導入検討を開始されました。
課題
工程間の所在と滞留が把握できない

各工程間を移動する製品・半製品について、「今どこにあるのか」「どの工程でどれくらい滞留しているのか」といった情報を、リアルタイムに把握する仕組みがありませんでした。 その結果、必要な製品の探索に時間がかかるだけでなく、生産遅延の要因となるボトルネック工程を特定しづらい状況でした。 さらに、置き場所や進捗に関する情報が特定の担当者の経験・記憶に依存しやすく、担当者不在時には確認作業に余計な時間を要するなど、業務の属人化も課題となっていました。 加えて、収集できるデータが断片的であったため、生産性改善に向けた客観的な分析や具体的なアクションへつなげにくい点も問題でした。


RFID運用イメージ

運用
 既存の運用を活かし、スムーズなシステム移行を実現

◆通過するだけで自動記録される仕組み
各工程の出入り口に自律型RFIDリーダとアンテナを設置。製品入りのトレー側面にRFタグ付きの管理票を取り付け、そのトレーを積んだ台車が通過するだけで、タグIDと通過時刻データがクラウドへ自動で送信・蓄積されます。事前にリーダIDと場所を紐づけておくことで、製品が最後に通過した場所、つまり現在の所在をリアルタイムに把握できる仕組みです。

◆現場の負担を最小限に抑えた工夫
今回の導入では、以前から利用していた管理票(QRコードと管理番号が記載されたもの)にRFタグを組み合わせる運用を採用しました。この方法により、従来の作業フローを大きく変える必要がなく、現場担当は違和感なくRFIDシステムへ移行できました。RFIDによる自動記録と、QRコードや印字による目視確認を両立させ、システムの利便性と人の分かりやすさを実現しています。

RFID導入プロセス

プロセス
 現場主導の導入検証

ナルックス様がRFID機器の選定で重視したのは、技術的な信頼性と実際の運用への適合性でした。特に、各所に点在するリーダから、いかにシンプルかつ確実にデータを収集するかが重要なポイントでした。 そこで選ばれたのが、読み取ったデータをクラウドに直接、自動送信できる自律型RFIDリーダです。この方式であれば、各現場にデータ収集用のPCを設置したり、複雑なネットワークを構築したりする必要がありません。 以前から棚卸しでRFIDを利用し、その特性とリスクを深く理解されていた浜崎さまは、次のように語ります。 「RFIDは非常に有用ですが、設置環境や読み取り対象によって誤読のリスクもあります。だからこそ、導入にあたっては実際の環境で性能を確かめるプロセスを大切にしました。専門のインテグレーターに任せきりにするのではなく、自分たちの手で検証を進めたことで、現場に最も適した運用方法を見出すことができました」 (自動化技術課 係長)
その言葉通り、現場ではゲートを仮設し、実際の運用を想定したルートで台車を往復させるなど、様々な条件下で読み取り精度を検証。アンテナの配置や読み取りエリアの調整を一つずつ行い、実運用に即したシステムを構築されました。
 

導入効果

効果
 データが現場の意識を変え、改善文化が定着

自律型リーダ導入の効果は、徐々に現場の意識に変化をもたらしています。取得されたデータはBIツールで可視化し、製品の移動時間や工程間の滞留が客観的な数値として確認できるようになりました。 「ダッシュボードを見て、『なぜここで滞留しているのか』を議論する機会が増えました。データに基づいた具体的な改善案が現場から自然と出るようになったことが、一番の成果かもしれません」(自動化技術課 係長 浜崎さま)
このように、客観的なデータが共通言語となり、現場主導の継続的な改善サイクルが生まれ始めています。




システム構成

今後の展望

展望
 「見える化」の先へ。データに基づく生産フロー全体の最適化

ナルックス様がRFID導入の先に見据えているのは、単なる情報の見える化ではなく、生産フロー全体の最適化です。 「データが見えるようになると、無駄な移動や滞留が明白になります。今後は、これらの情報を活用して工程レイアウトの見直しや、リードタイムのさらなる短縮に繋げていきたいと考えています」(山崎生産管理課 係長 岡本さま)