RFID特性について
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よくある質問一覧
HF帯 UHF帯 LF帯
A
各周波数帯の交信距離、読み取り範囲のイメージは、下記の通りです。
※RFタグの大きさや対応規格、アンテナの大きさにより、上記とは異なる交信距離、読み取り範囲となる場合があります。
引用元: JAISA(一般社団法人 日本自動認識システム協会) RFIDの基礎 2021年9月 Rev.09
HF帯
A
主に以下の要因があります。実際の使用環境、または同等の環境にて事前に性能確認することを推奨しています。
(1) 使用するリーダライタの出力やアンテナのサイズ
(2) 使用するRFタグ(特にRFタグのサイズが小さくなるに従い交信距離は低下します)
(3) アンテナに対するRFタグの姿勢(アンテナに対してRFタグが垂直の姿勢となる場合、交信距離は概ね低下します)
(4) RFタグの貼付対象(金属体に貼付、人体に接触、など)
(5) アンテナまたはRFタグの近傍に金属物等の導電性物質(平板、ループ状)がある場合
(6) 複数のアンテナが近接して設置されている場合の干渉
(7) 電源ラインやインバータなどの周辺ノイズ
詳しくは、「HF帯製品資料」ページの「TR3シリーズ導入ガイド」をご参照ください。
※会員登録、ログイン後に閲覧ができます
また、ご不明な点はサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
現場環境における課題・問題点をお伺いした上で最適な技術サポートで対応致します。
HF帯
A
リーダライタ(アンテナ)とRFタグは電磁波(磁界)を利用して交信しています。
金属は磁界を遮蔽、吸収する性質があり、アンテナとRFタグの間に金属がある場合は、この影響によりアンテナとRFタグの交信ができなくなります。
また、アンテナやRFタグが金属に近づくことでインピーダンスや共振周波数がずれるため、交信性能が低下する場合があります。
したがって、アンテナを設置する筐体・造作などの材質には極力金属の使用は避ける対応が必要です。
詳しくは、「HF帯製品資料」ページの「TR3シリーズ導入ガイド」をご参照ください。
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UHF帯
A
UHF帯RFIDは周囲環境の金属や水分(※人体含む)の影響を大きく受けます。
これら影響により、電波の反射や回り込み、減衰が起きるため、読み漏れや読み過ぎ(誤読)が発生するので、注意が必要です。
また、UHF帯RFID機器が近くで動作する場合は、お互いの電波干渉によってRFタグが読めない現象も起きますので、併せて注意が必要です。
事前の実機検証にてこれらの課題抽出と回避策を検討する必要があります。
お見計らいのためのデモ機をお貸出しすることが可能です。ご不明な点はサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
UHF帯
UHF帯
A
アンテナの読取特性に関する指標は、主に次の項目があります。
・偏波方式 ⇒ 「アンテナの偏波方式とは?」をご参照ください
・半値角 ⇒ 「アンテナの半値角とは?」をご参照ください
・利得 ⇒ 「アンテナの利得とは?」をご参照ください
RFタグの貼り付け方法(向き)や、必要な読み取り距離、読み取り範囲により、
使用するアンテナを選定します。
UHF帯
A
電波(電磁波)は、電界や磁界が進行方向に垂直な面内で振動しながら進みます。
電波の進行方向に向かって垂直な面内で、電界が回転している偏波を「円偏波」、
電界が単一方向に振動している偏波を「直線偏波」と呼びます。
※「直線偏波」には、さらに、電界が地面に対して水平に振動する「水平偏波」と、垂直に振動する「垂直偏波」があります。
「円偏波」と「直線偏波」には、それぞれ以下の特徴があります。
<円偏波>
・交信距離が直線偏波より短くなる。
・RFタグの取り付け方向の影響を受けにくい。
<直線偏波>
・交信距離が円偏波と比較すると長くなる。
・RFタグの取り付け方向が限定される(向きによっては全く読めない)。
UHF帯
A
アンテナから放射される電波の強さを知るための指標です。
リーダライタからケーブル経由でアンテナに入力された電力は、アンテナの指向性により、
特定方向に増幅されて空間に放射されます。
同じ出力のリーダライタを使用した場合、利得の大きいアンテナを使用した方が遠くのRFタグと交信できます。
ただし、電波法の規定により、リーダライタに接続できるアンテナの利得の最大値は以下の通り制限されています。
・出力24[dBm] (250mW)の特定小電力無線局のリーダライタ
→ 最大で3[dBi]の利得のアンテナを接続することができます。
・出力30[dBm] (1W)の構内無線局・陸上移動局のリーダライタ
→ 最大で6[dBi]の利得のアンテナを接続することができます。
上記の制限を超えるアンテナを使用する場合には、リーダライタとアンテナの間に、別途、
中継ケーブル(別売)を接続して、電力を減衰させ、規定を満たすようにする必要があります。
UHF帯
A
読み漏れは、以下の要因で起こる可能性があります。
1. RFタグへの電力供給が不十分な場合や、リーダライタに戻ってくるRFタグの信号レベルが不十分な場合
2. マルチパスによる電波の減衰により、RFタグへの電力供給が不十分な場合
3. 周囲環境の影響によりアンテナやRFタグの性能が十分に発揮できていない場合
4. RFタグが読み取り範囲内に居る間に読み取り処理が完了しない場合
詳細な原因と対策については、「UHF帯製品資料」ページの「関連資料・技術資料」をご参照ください。
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UHF帯
A
リーダライタの設定、アンテナの選定、周囲環境での反射などにより、
アンテナの読み取りエリアの外側にあるRFタグを読み取る場合があります。
天井や床での電波の反射により最大交信距離を超えた場所にあるRFタグを読み取りすることがあります。
(対策)
・リーダライタの送信出力を必要最小限とする
・適切な読み取り範囲となるアンテナを選定する(利得・半値角など)
・読み取りたくないRFタグの前に遮蔽板(電波吸収体・電波遮蔽カーテン)を設置する。
・リーダライタのRSSIフィルタの設定により、受信レベルの弱い信号は読み取りしないように設定することが可能です。
詳細な原因と対策については、「UHF帯製品資料」ページの「関連資料・技術資料」をご参照ください。
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UHF帯
A
電波干渉は、複数台のリーダライタを使用した場合に、以下のような問題が発生することがあります。
・周囲で近接チャンネルの電波が出力されている場合、交信距離が低下する
・周囲で同一チャンネルの電波が出力されている場合、出力1Wの免許局では交信距離の低下、
出力1Wの登録局や特定小電力無線局などのキャリアセンスを必要とする機器ではキャリアが出力できず、
読み取りの遅延や読みこぼしにつながる。
(対策例)
・近くにあるリーダライタは別々のチャンネルを使用するような設定とする。
・アンテナ同士を対向させて同時に電波を出力しない
・必要最小限の出力電力、出力時間とすることで、与干渉距離、与干渉時間を短くする。
・アンテナ同士の距離、向きを変えられない場合には、アンテナ間に電波吸収体や電波遮蔽カーテンなどの
遮蔽物を入れて直接電波が到達できないようにする。
・RFタグが複数のリーダライタから同時に電波を受けた場合
RFタグが一方のリーダライタ(A)と交信している途中で、他方のリーダライタ(B)からのコマンドを受けた場合、
リーダライタ(B)からのコマンドはノイズ成分となります。RFタグがリーダライタ(A)からのコマンドを正しく受信できず、
通信に失敗することがあります。
同じRFタグに複数のリーダライタからの電波が同時に当たらないように、注意する必要があります。
UHF帯
A
UHF帯のリーダライタから外付けアンテナへ接続するケーブルは、主にRG58をご用意しています。
1m、3m、4m、7m、8mがあります。
この延長ケーブル1m辺り、アンテナ利得は約0.5dB減衰します。
例えば、8mのケーブルでリーダライタとアンテナ[+0dBi]を接続した場合、
・リーダライタ側の送信出力 24[dBm] (250mW)
・8mケーブル接続後のアンテナ側の送信出力 24[dBm] (250mW) + (-0.5dBi x 8m = -4dBi) = 20[dBm] (100mW)
結果として、アンテナからは、20[dBm] (100mW)の出力となります。
・また、ICタグの受信感度も、ケーブルの減衰により、[-4dBi] 低下することとなり、
結果として、16[dBm] (40mW)でリーダライタから出力したのと同じような検知距離となります。
また、ケーブルを延長することで、S/N比が低下し、ICタグからの電波受信波形にノイズがのりやすくなるため、
正確にリーダライタとICタグと通信できなくなることもあります。
リーダライタ 1台を利用して、複数のアンテナを離れた場所で利用する場合などは、
事前にしっかりと検証いただく、などの検討をお願いいたします。
(当社としては非推奨となります)
HF帯
A
【最適なアンテナケーブル長について】
R/Wとアンテナの間で定在波が生成されます。
通常、定在波の信号が強め合う位相となるよう調整する必要があり、
1/4波長、3/4波長あたりが信号を強め合う位相となります。
13.56MHzの信号は同軸ケーブル内で波長短縮されますので、
1/4波長が計算上で約3.3m、3/4波長が計算上で約9.6mとなります。
(波長短縮率60%で計算)
R/W基板内部の位相差があり、複数機種で共通とするために、
当社では、最適なケーブル長は3m、10mとしています。
ケーブル長が短いときはこの位相差の影響が少なく、
0.5m程度まではあまり性能低下は見られない傾向です。
例えば、5mや7mといったアンテナケーブル長で利用される場合、
10mのケーブルを利用した場合にくらべて性能が落ちる、という
ことになります。
また余長ケーブルについては、ループ(輪)を作らず、
つづら折りにする、フェライトコアを巻くなどの対策も
必要になります。